おいらーくブログ

この記事は、うらら相談員○部さんが、aidaホーム長の東区在宅療養支援協議会における発表をまとめてくださったものです。以下、掲載します。

 

平成25年4月10日札幌東区東保健センターにて、うらら伏古ホーム長が看取りについての発表を行いました。

会場には約70名の方が参加されており、最初の自己紹介のスピーチでは、

・現在看取りの取り組みを行っているので、今後の参考にしたい。

・今後に向けて勉強したい。

・医師の立場から、施設の取り組みを学びたい。など

今回の発表にて学びを深めたいという方が多く参加されていました。

発表の内容は、昨年11月に全国大会にて発表した内容を要約し、看取りを始めたきっかけから看取りへの思い、考察などを交えながら日頃取り組んでいるケアの内容について細かく発表していました。

発表後の質疑応答では、医師の方々から

①    施設で看取れないケースはどういったものがあるか。

(回答)ご本人様の希望を取り入れるのはもちろんだが、最期にはご本人様の意向を聴く事が難しくなってくるケースが多い。ご家族様の意向を重要視する事が多く、その中で最期は病院でというケースも少なくない。

②    看取りを行う際に一番大切にしている事は何か。

(回答)ご家族様は、施設で看取って欲しい。施設職員の中からは病院へ行った方が本人の為では、と様々な意見が出ることがある。その都度、何が本人様にとって一番なのか、家族と何度も話し合いの場を持つ事を大切にしている。

③    看取りに向けて具体的な研修はどのようなものがあるのか。

(回答)豊生会グループで何度も研修会を行い、現場に看取りとはどういうものなのか浸透させていく事が大切。1度の研修会で急に看取りを実践するのは無理なので段階を踏んでいくべき。

などの質問がありました。

 

最後には、発表の中でも取り上げた石飛幸三先生の「平穏死」のすすめの著書の内容が事務局側から説明があり、今後東区でもタッピーねっとなどで勉強会を開催し、各事業所の方はもちろん、ご家族様・地域の方にも看取りについての勉強会を検討していきたいと説明がありました。