おいらーくブログ

今回、うらら伏古 相談員○部さんが

ダイバジョナルセラピーの研修報告を投稿してくださりましたので掲載します。

今回は、オーストラリアで普及しているダイバージョナルセラピー(DT)の研修を受けました。

○ダイバージョナルセラピーとは、

・ダイバージョン:気分転換 気晴らし 道をそれる

・セラピー:治療 療法

 

○ダイバージョナルセラピー定義

高齢や認知症のため身体機能が低下し、精神的にも活性の低下した状態からその人のもてる可能性を見つけて、楽しさや幸福感の方向へ気分転換を図る。あるいは別の可能性の方向へ道を拓くこと

 

○ダイバージョナルセラピストが、

・個々人が自らの自尊心と自己実現を促進するためのレジャーやレクリエーション活動を選択する機会を提供する。

・レクリエーションプログラムを開発し、マネジメントするとき、個々のクライエントが

そのプログラムを選択し決定できるように支援・促進する。

 

○実践のキーワードとして

① レジャー:DTでは、「すべての人が健康でよりよく生きることに意味深く貢献する

積極的なレジャーの体験を認め、推進する」とされている。

② ライフスタイル:DTでは、感性への心地よい刺激を重視する。

ここには環境としての建築、デザイン、自然要素などが含まれる。

③ チョイス:DTでは、レジャー、環境を通して一人一人のチョイスを最期まで支援する。

④ コミュニュケーション:人は必ず他者との関係性(つながり)によって生きている。

認知症や障害のある人を「退屈させない、孤立させない、孤独にしない」。

コミュニュケーションを実感できる環境やプログラムの実践が必要である。

実際に講義を受けて、『人生を楽しむことを最期まで支援すること』。高齢者や障害のある方に選択していただくことの大切を改めて考えさせられる講演となりました。

日常のコミュニュケーション、ケアの中で、そこに利用者の自己決定はあるのか?振り返り考えてみると、実現できていない場面が多い様に思いました。

今後DTを導入して行く上で、ケアを提供する側の意識の共有・アセスメント方法など、取り組む内容としては難しい部分が多いと思いましたが、利用者に寄り添い、そしてQOL向上を目指すことができる取り組みであるとも思いました。

今後もDTについて知識を深めていきたいです。