おいらーくブログ

 

おじさん、DT研修で自分が認知症になったらのレポートを課題にだされました。

それをある部会で話したら、職員からのメッセージが届きましたので掲載させていただきます。

今年は、しょっぱなからアカデミックな内容です。おじさんもガンバンベー 

 

現在私は福祉用具貸与・販売の職種に属しておりますので、生活上で少しでも安全に自立した生活ができるよう、使用状況や身体状況に合わせて、ケアマネや家族・おじさんに関わる職員(GH・デイ等)から状況確認を行いどこで何を使用すれば、自立した生活ができるのかを検討し選定していきます。

  また、貸与だけではなく失禁等がある際は、ただ紙おむつを配布するのではなく、ご本人の失禁状況・失禁に対しての認識や拒否・介助者等の確認を行い、胴回り・太ももサイズ・皮膚状態など様々な視点から考え、適してると思われる、メーカー・サイズ・種類の中から提案させて頂きます。

 

上記同様、少しでも快適に自立した生活が出来るように、必要と思われる福祉用具貸与・販売を提案させて頂きます。

 

 介護職員として・・・

“認知症は神様からの贈り物”とよく聞きます。“頑張って生きた証拠”と聞いた事が ありますが、きっと、“すぐに忘れてしまい、何度も同じ事を聞く””何度も同じ事(行動)をする“ 

 

もし、強く注意をしたとしても、数分後には“忘れてしまう”。確かに、数分間は“なぜ怒られるのだろう?初めて聞いただけなのに。。。自分が何をしたっていうの?私は邪魔者、嫌われている。。。”と、孤独になってしまう。しかし、数分後には忘れてしまっています。

 

私たち介護職員が出来る事は認知症の方を理解する事。それは、その人一人ひとりがどこまで、自立した生活・快適な生活を忘れてしまっているかを、理解する事だと思います。

 

たとえば、認知症で、暴力行為がある男性調理人の利用者様に対し、介助者(家族)の安らげるひと時を与える為、デイや、GHに入居していただく事も大切だと思いますがもっとも大切なことは利用者様がどのように不満や孤独を感じる事なく生活できるかを考え提案していくことだと思います。

 

きっと、包丁を渡し、切り方や調理方法について聞くなど、その人から学ぶ気持ちと尊敬の気持ちから関わっていけるよう対応していくと思います。

 

その為にはその人の生活歴習慣等を理解し、その人にとって何が危険行為なのか、どこまでが危険という事を理解できているのか、どこまで忘れてしまい、興味に対しての集中力がどれくらい持続できるのかを理解し、危険のない生活を支え、その中で、その人らしさの生活をサポートし認知症の方を支えている身内の方に対しては、決して注意をしたり、何度もいわないで!と怒鳴っても自分を責めないでほしい。

 

むしろ介護職員は、尊敬できる事をお伝えし、安らぎの時間を持って頂く。私たち介護職員は認知症の人はもっともですが、認知症を支えている身内の方を支え、一番の理解者にならなければいけないと思っています。

                        

                      サポートセンターつなぐ ○本 裕○子