おいらーくブログ

 

今回は、介護付有料老人ホーム 相談員の○部さんが

第2回 特定施設 事例発表会全国大会に選ばれて発表してきた報告です。

 

この施設aidaホーム長を先頭にターミナルケアーを推進している事業所で、実は最近も看取りの方の報告がありました。

そのやり取りです

 

○○ドクター

ながらく当院の外来で○○がみてた方でした。
たまたま 今朝、当直時におみとりをしました。
ご家族にも僕がみとってくれてありがとう~と言われてしまいました・・・本当は、大動脈弁置換術をしなければいけないほどの動脈硬化、狭窄症があったかたです。
心不全増悪も何度も入院加療でのりこえ、本当にがんばってました!鬱血性心不全・胸水は、癌とかとまた病態が違い、苦しく、本当にかわいそうなのですが、
△先生の適切な入院加療でその苦しみもなく逝去されたと思います。(診察時に、十数枚の下着をきて来院、聴音するのに苦労したのが懐かしいです)ご冥福をお祈りいたします

 

元相談員


ご逝去され方は、入居された時に携わらせて頂きました。
寡黙な方で、毎日居室で腕立て伏せをされており、すごい方だなと思いました。
施設の皆さんお疲れ様でした。
ご冥福をお祈りいたします。

 

おじさん


万感、胸に迫る想いの文章に職員さん達が長きにわたった、かかわりの深さに合掌します

 

代表


施設職員の思いが伝わります。
ご逝去された○○様の安らかな天国への 旅立ちにむかい、ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 では、○部さんの報告です。

 

平成26年3月27日に東京都港区、日本消防会館(ニッショーホール)にて開催された全国大会で発表してきました。

大会は、ケアマネジメント・認知症ケア・看取り介護の3部門に分かれており、約400人の観客が見守る中、うらら伏古の看取りについて発表してきました。

発表のきっかけは、

・施設が重度化してきており、看取りに該当する方が増えてきているという現状がある事。

・今事例を通し、提供したケアの振り返りや日々の関わりの大切さを改めて学びたいという事。

・職員の入れ替わり等で、看取りを経験した事がない職員が多く、看取りに対する意識を高めてもらいたいという事。

 などから今回の発表に至りました。

 

≪発表テーマ≫

看取りケアから学んだこと

~うらら伏古に帰りたい・・・そんな思いを受け入れる為には~

 

≪発表概要≫

実際にお看取りをさせて頂いた方について発表し、入居から退居に至るまでの日々の関わりや提供サービスの内容、ご家族様との関わり、医療機関との連携などについて振り返り検証しました。

ご家族様に協力して頂いた点・施設の受け入れについての問題点(退院後の在宅酸素の問題)・医療機関との連携内容(緊急時の対応について)・個別の緊急時マニュアル内容などをまとめました。

 

 ≪研究方法≫

・看取り事例を通し、日々の経過記録・介護記録などから提供した個別ケア内容を振り返る。

・事例後に行った『看取りについてのアンケート』の内容が、その後どの様に活かされているか検証する。

 

≪成果・結果≫

・入居から退居に至るまでを通し、その方の思いを最期まで受け入れる事ができた。

・個別ケアを振り返る機会となった。

・入居者様・ご家族様との関わり、医療機関との連携の大切さを再確認できた。

・アンケートで答えた内容が、その後のケアにどの様に活かされているか明確になった。

・個別急変時対応マニュアルの作成ができた。

・今後の課題が明らかになった。

 

≪考察≫

・今回の事例(経験)は、当施設の個別ケア実践において大きな糧となっている。この経験から学んだ事を1つでも多く、今後のケアへと繋げることができればと考えている。

・ケアを振り返り、日々の関わりの大切さを改めて実感できた。入居されたその時から亡くなられる最期の時までを支援すること、それこそが看取り介護(ターミナルケア)であると感じている。

 

≪今後の課題≫

・医療ニーズが高い方への受け入れ時の説明

(施設でどこまで出来るかを理解して頂く)

・『人の死』を経験した事がない職員への教育体制

(看取りケアについての研修を開催)

・質の高いケアの提供

(介護技術の向上→キャリア段位制度)

 

以上の様な内容で、発表してきました。残念ながら優秀賞には手が届きませんでしたが、総評の際「当施設は、本当に暖かい施設何ですね。その思い、気持ちがご家族・入居者さんに伝わっているからこそ施設に帰って最期を迎えたいという希望が生まれてくるのだと思います。

入居した時から看取りケアは始まっている、その考え方は素晴らしいものがあります。今後も継続して、取り組みを行っていって下さい。」という言葉をいただきました。

とても緊張しましたが、全国大会で発表知る機会を与えて頂き、とても良い経験になりました。1つでも多くの事を現場へフィードバックしていきたいと思います。そして、今後もご家族様と一体となって取り組んでいきたいと思います。

今回の発表で、自身に足りなかった点としては、まとめ方の工夫かなと感じました。この経験を活かし、また機会があれば挑戦してみたいと思います。

 

写真に写っている方は、看取り介護部門で総評を頂いた先生です。 ・吉松 泰子さん 

福岡県大宰府市にて介護付有料老人ホーム、社会型有料老人ホーム
の代表取締役です。